僕も気がついたら30代後半に差し掛かった。
ヘタをしたら人生の折り返し地点を過ぎてしまったかも知れない。
そんなに生きて来たにも関わらず、
不思議なモノで自分の小学、中学時代の記憶が鮮明に残っており、未だに同級生や同年代の友人達とその頃のエピソードを肴に酒を飲む事は多い。
自分の感覚では、あっという間のここまでの半生だったのだが、もし本当に今が人生の折り返し地点だとしたら、残りの人生のスピード感というのは、予想以上に早いのかも知れない。
と考えてしまう。
そんなワケで自分の中で「死ぬまでにやりたい事をやっておこう」という思いが芽生え、
始めたのがボサノヴァギター。
いわゆる終活ってヤツなのかも知れない。。
とか言ってる奴ほど意外と長生きする笑
前ふりはさておき
この本は、ボサノヴァの神様、
ジョアンジルベルトの代表作を集めたスコアブックであるが、ただのスコアブックではなく、ジョアンジルベルトが生み出したボサノヴァのコード進行がいかにボサノヴァ(ポルトガル語で新しい傾向の意味)なのかを身をもって感じられる良書なのである。
これは復刻版だが、10年ほど前に発売された初版は、ボサノヴァファンの間では数万円で取り引きされていたほどの価値があるモノだとか。
多くのボサノヴァギタリストがこの本をバイブルに練習に励んだと聞く。
今の自分はまだまだビギナーとも呼べないようなド素人だが、このスコアブックを手にしてからの上達ぶりは、自分でも驚くばかり。この本を解読するために音楽理論まで少し勉強し始める始末だ。
モノ事の上達のコツは、「こうなりたい」という憧れからくる向上心だと言われている。
ジョアンジルベルトになりたくないボサノヴァギタリストは居ない。
そういった意味でも最強のバイブルだと思う。